9日に開幕した国内最大級の格闘ゲームの大会。
一見、ゲームとは関係なさそうな企業の参入が増えています。
9日に東京ビッグサイトで開幕したのは、日本最大級の格闘ゲーム大会「EVO Japan 2025」。
実は、対戦型格闘ゲームの発祥は日本。
聖地での勝利を目指し、84の国と地域からeスポーツプレーヤーが集結しました。
来場者数の見込みは約3万人。
国内外での注目が年々高まることにつれて、異業種の参入も増えてきています。
会場の入り口では、花王がサンプル品を配布。
スズキはカプコンの人気格闘ゲーム「ストリートファイター」とコラボしたバイクを展示しています。
多くの企業がゲームファンとの接点づくりに動く中、この流れに乗り遅れまいと会場を視察する企業も。
ゲームの練習に励むのは味の素 R&B企画部・野中拓哉さん。
eスポーツとの新規事業を会社に提案していて、まずは身をもって会場の雰囲気を知るため大会に参加したといいます。
味の素 R&B企画部・野中拓哉さん:
ゲームが好きなことが一番の熱量。そこに加え、当社が持っている知見がeスポーツの健康課題と相性が良いと思い、会社・業界に良い影響をどれだけ与えられるか、その根拠を集められるかが勝負。
一方、大会を真剣なまなざしで見つめるのは、IT人材のキャリア支援などを行うレバテックの泉澤匡寛執行役社長です。
企業として初めて協賛に参加し、社長自らが視察。
ここまで力を入れるのには、転職支援サービスならではの狙いがありました。
レバテック・泉澤匡寛執行役社長:
フリーランスのエンジニアを支援するサービスをしていて、ゲームエンジニア・ゲームクリエイターに、よりサービスを知ってもらい、好意度を持ってもらうきっかけにしたい。
2025年の国内市場規模は約200億円に上り、成長を続けるeスポーツ業界。
EVO Japan 2025実行委員会・五十嵐知行さん:
国内最大級の参加型のeスポーツ大会があまりないこともあり、今までゲームとは関わりのないような企業にも参入してもらえた。今後より一層(eスポーツを)一緒に盛り上げていければと思う。
主催する企業は今後も異業種の参入を促し、業界の発展につなげたいといいます。