全国的に流行が続いている「百日咳」、宮城県内でも感染の拡大が続いています。先週1週間で18人の感染が新たに確認され、すでに去年1年の患者数を大幅に上回っています。医師はワクチンの追加接種が有効と話しています。

5月4日までの1週間、県内であわせて18人が「百日ぜき」と診断されました。今年に入ってから66人の患者が確認され、1年間でわずか6人だった去年と比べて大幅に増えています。

特に2カ月未満の赤ちゃんが感染すると、重症化して死亡する恐れもある「百日咳」。症状が軽いと風邪と見分けるのが難しく、注意が必要だといいます。

県立こども病院リウマチ・感染症科 角藤かをり医師
「感染力が百日咳はとても強いことが知られていて、症状が軽く済んでいるような大人や、ワクチンを打っている年齢の人でも感染源になるので注意が必要」

予防にはワクチンの追加接種も有効です。

県立こども病院リウマチ・感染症科 角藤かをり医師
「だんだんと抗体が下がってくることが知られていて、定期接種に加えて、百日咳が含まれている3種混合ワクチンを、就学前と11歳から13歳に追加接種して抗体を上げることを推奨。抗体をおなかの赤ちゃんに移す目的で、妊娠中のお母さんに接種する方法もある」

大型連休が明け、今後も感染の拡大が続くとみられています。

仙台放送
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