勤務先の顧客情報を悪用して女性の個人情報を手に入れ、ハガキなどを送りつけて脅迫したとされる男の裁判で、山形地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。

脅迫などの罪で判決を受けたのは、天童市鎌田の元会社員・斎藤良弘被告(54)。

起訴状などによると、斎藤被告は2024年5月~9月にかけて、当時勤務していた東北電力ネットワークの顧客情報を悪用して契約者の個人情報を手に入れ、県の内外に住む複数の女性に対し、自分との性的な関係を迫るハガキを送りつけ脅したとされている。

山形地方裁判所で9日に開かれた判決公判で、島田壮一郎裁判官は「生活に支障をきたすほどの恐怖を感じさせた被害者は7人と多く、脅迫の被害は重い」とし、「約3カ月半の間に、立て続けにはがきを送っていることから常習性は明らか」と指摘。

その上で、「一部の被害者と示談が成立していることや、反省している姿勢が表れている」ことを踏まえ、検察側の懲役2年の求刑に対し、懲役1年10カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。

さくらんぼテレビ
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