9日、長崎市の平和公園に長崎で被爆したオランダ人の元捕虜の遺族や被爆者などが集まり、平和への願いを込めて鐘を打ち鳴らしました。

9日、長崎に住む被爆者や被爆四世などと「長崎の鐘」を鳴らしたのは、オランダ人約30人です。

戦時中、長崎市幸町にあった「福岡俘虜収容所第14分所」で被爆した元捕虜の遺族もいて、10日の追悼平和祈念式を前に収容所があった場所や平和公園などを訪れました。

父が収容所で被爆 オランダ長崎追悼記念碑財団 代表 ロブ シュカウテンさん
「日本人とオランダ人が一緒に平和の鐘を鳴らすことに感銘を受けた」

父が収容所で被爆 ペギィ・レスキリェイさん
「平和な、とてもいい行動」
「まだ戦争が続く中、私たち次の世代は平和についてもっと考えないと」

雨が降り続く中、通算510回目の「反核9の日座り込み」には、被爆者や市民など約60人が参加しました。

参加者からは、インドとパキスタンの軍事衝突が続く中、核兵器を保有する国同士の軍事行動が激化しないか懸念する声も上がりました。

また、長崎市が2025年8月9日の平和祈念式典に2024年は招待しなかったロシア、ベラルーシ、イスラエルを招く方針を示したことについて、被爆者からは次のような声が聞かれました。

被爆者 竹下芙美さん
「色々な国が来て原爆資料館を見てもらい、どれほど核兵器を使わないでほしい(核兵器を)つくるのをやめてほしいと思っているかわかってほしい」

県平和運動センター被爆連 川野浩一 議長
「基本的には選別しない。すべての人に長崎、広島の実情を知っていただきたい」

参加者は、平和な社会の実現に向けて団結しようと改めて誓っていました。

テレビ長崎
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