秋田で風車の羽根が落下し男性が死亡した事故について。酒田市と県は、管理する同じメーカーの風車6基を、今後行われる緊急点検までの「予防的措置」として運転を停止した。
9日午前11時から運転を取りやめたのは、酒田市・十里塚海岸にある県が管理する
「酒田風力発電所」の3基と、市が管理する「十里塚風力発電所」の3基の計6基。
6基とも、5月2日に羽根が落下した秋田市の風車と型式は違うが同じメーカー・同じ大きさで、風車の停止は今後予定しているメンテナンス業者による「緊急点検」までの予防的措置としている。
秋田市の事故では、落下した羽根の近くで倒れていた81歳の男性が死亡していて、現在、警察などが羽根が破損した原因や死亡との因果関係について調べを進めている。
十里塚海岸の風車については事故の後に県や酒田市が点検を行ったが、異常は確認されていない。
県や市によると、風が強い時など運用上の制御で止まったことがあったものの、それ以外での運転停止は2021年4月の運転開始以来、初めてだという。