「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から41年前の1984年5月9日、瀬戸内海の初夏の風物詩「ボラ網漁」が呉市で始まったというニュースを放送しました。今では見ることができない貴重な映像です。

呉市仁方町戸田では朝早くから岬の高台にあるみはり小屋に漁業組合の人たちがつきっきりで海面をみつめボラの群れをさがします。
待望のボラの群をみつけると白い旗をふり浜辺で待っている人たちに知らせます。

長さ300メートルほどの地引網が船から投げ込まれ、ボラの群れを取り囲むと、逃げようとするボラが銀鱗を輝かせて勢いよく飛び跳ねます。

このボラ網漁は、沿岸部のえさを求めて瀬戸内海を回遊するボラの群れを、地引網を使ってとる江戸時代からの伝統漁法で最盛期には、ひと網で5万匹を獲ったという記録も残っているということです。

呉市仁方漁業協同組合によりますと、ボラ網漁はこの地区では1998年ごろまで行われていたということです。

テレビ新広島
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