和歌山刑務所の刑務官だった男が、受刑者が預けていた『ティファニーの指輪』を金庫から盗んだ疑いで逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、静岡刑務所の刑務官で、ことし3月まで和歌山刑務所に勤務していた60歳の男です。
■ゴールドとシルバーが入り組んだ70万円相当の『ティファニーの指輪』
男は、去年10月末からことし2月末にかけて、和歌山刑務所の金庫に女性受刑者が預けていた時価70万円相当のティファニーの指輪を盗んだ疑いが持たれています。
警察によると指輪はゴールドとシルバーが入り組んだ形状だということです。
ことし2月、受刑者が出所する際に、預かっていた指輪が金庫からなくなっていたことが発覚。
警察が、当時の勤務状況などから男を割り出し、逮捕に至ったということです。
男は、おととし4月から和歌山刑務所で総務部の会計課長を務め、去年4月に総務部の調査官となっていて、金庫の鍵の開け方を知っていたとみられます。
■金庫からなくなった複数の指輪 警察が余罪を捜査
男は警察の調べに対し、「私が総務部調査官として和歌山刑務所で勤務している時に、会計課の金庫から指輪を盗みました」と話し容疑を認めています。
また、事態が発覚した後、和歌山刑務所が金庫を調査したところ、受刑者から預かっていた複数の指輪がなくなっていることが判明しました。
警察は余罪があるとみて捜査しています。