5月2日に秋田市で発生した風力発電の風車のブレード落下事故について、秋田県の鈴木知事は「あってはならないことであり事態を重く受け止めている」と述べた上で、風力発電の安全管理の在り方について議論する必要があるとの考えを示しました。
2日に発生した風力発電の事故について鈴木知事は、8日に開かれた定例記者会見で「あってはならないことだなと、安全性が大前提の事業なので、プロペラが破損して落下するという信じられない事態が起きたということを大変重く受け止めている。因果関係はまだ調査中ではあるものの、やはり近傍で倒れていた方が亡くなってしまったという事実、これも大変重く受け止めている」と述べました。
事故発生後、県としてさくら風力以外の風力発電事業者にも安全確認や再発防止に関する注意を呼びかけたということです。
一方で鈴木知事は「そもそも、いまある安全基準が適切だったのかどうかというところまで議論はしないといけないと思っている。何といっても多数立っている所在地の自治体なので、そこはしっかりと厳しい態度をもって国に求めていきたいと思っている」と述べ、点検などの安全基準の在り方について議論する必要性を強調しました。
鈴木知事は、事故の原因究明に向けた事業者や国の動向を見ながら、具体的な時期について明言は避けたものの、安全基準について「国に何らかの形で要望したい」と述べました。