神奈川県で起きた女性の死体遺棄事件で、被害女性は、逮捕された元交際相手によるストーカー被害を訴えていました。
鹿児島県内でも2024年、350件以上のストーカー被害の相談が寄せられていて、県警は「一人で考えずに、まず警察に相談してほしい」と呼びかけています。
神奈川県川崎市の事件では20歳の女性が、元交際相手である27歳の男の自宅から4月30日に遺体で発見されていて、男は死体遺棄の疑いで逮捕されています。
20歳の被害女性は行方が分からなくなる前に、元交際相手からつきまとわれるなどのストーカー行為を受けていたことが分かっています。
ストーカー行為とは、相手に対して恋愛感情を持ち、また、その思いがかなわずに恨むようになって、「つきまとい」や本人の許可なく位置情報を取得する行為を指します。
具体的には「自宅や職場への押しかけ」や「待ち伏せ」、「『死ね』などの、ののしる乱暴な言動」、「電話やSNSなどでしつこく連絡を取ろうとしてくる」こともストーカー行為にあたります。
県警によりますと、2024年県内ではストーカー被害として366件が認定されていて、2025年も3月末時点で、すでに88件にのぼります。
8日午後、鹿児島市で行ったインタビューでも「身近な人の被害を見聞きした」との声が聞かれました。
知人が被害
「別れてもつきまとい、ネトスト(=ネットストーキング)された。SNSをのぞかれることが多いと聞いた」
「LINEがしつこいと聞いたことがある。返してなかったら追加で(連絡が来る)」
県内でも多発するストーカー被害。
県警はストーカー行為が殺人など凶悪事件につながる危険性があるとした上で、「『これくらいなら大丈夫』『大げさにしたくない』などと一人で考えずに、警察にまず相談してほしい、緊急時にはためらわず110番通報」するよう呼びかけています。
相談窓口は県警本部099-206-0110のほか、最寄りの警察署、交番でも受け付けています。
県警は被害相談に加え、ストーカー行為をしてしまう加害者に対しても、精神科医などの治療につなげる相談も受け付けているということです。
事態がエスカレートする前に、すぐに警察に相談しましょう。