ゴールデンウイークが終わり学校や仕事が再開して、お疲れ気味の方も多いのではないでしょうか。
この時期、よく耳にするのが「五月病」。大人や子どもでも「なんとなく体調が悪い」「やる気が出ない」という状況が続いている人は注意が必要です。
具体的な症状を見てみますと…。身体的には、頭痛が続く、めまいがする、食欲がない、眠れない、そして精神的には、無気力が続く、イライラが増えるなどがあります。
いわゆる「五月病」ですが、診断がつく場合は「適応障害」にあたるといいます。
予防法を専門家に聞きました。

睡眠障害や臨床精神医学を専門とする「さくらまちハートケアクリニック」の荒井院長は、いまの時期が要注意だと言います。
*さくらまちハートケアクリニック 荒井秀樹院長
「新しい環境で適応障害になることが多い。症状が2~3週間続く。快方に向かわない場合は受診を。医療機関の受診も1つだが、気分転換やリラクゼーションで回復できる」

趣味に没頭する時間を意識的につくることが大事ですが、それが難しいという方におすすめなのが軽い運動です。
*さくらまちハートケアクリニック 荒井秀樹院長
「学業も仕事も頭を使う作業。頭を使わず、身体を使う」
気分がふさぎこみがちな場合、他にも人との会話が有効ですが、最近はAIを相手に会話をするのも患者に人気だと言います。

*さくらまちハートケアクリニック 荒井秀樹院長
「患者も『AIと話す』という話を最近聞く。話しにくい内容であれば、有効な選択肢」

自分の周りの人に症状が出ていて、大人の場合は無理に状況や悩みを聞き出そうとせず、適度な距離感で接するのが大切だということですが、子どもの場合は周りの大人が小さな変化を見逃さないようにすることが大事だと言います。
*さくらまちハートケアクリニック 荒井秀樹院長
「『いつもおとなしいのに落ち着かない』『いつも元気なのに口数が少ない』状態は、家族が気づいて『心配事でもある?』と声かけを」
十分な睡眠、食事で休養をとった上で、予防に努めこの時期を乗り切りたいですね。