県内で最高齢の長崎原爆の語り部、築城昭平さんが98歳になって初めての講話を長崎市でしました。

長崎市の長崎原爆資料館で被爆講話をする被爆者の築城昭平さんです。

築城昭平さん
「(おいくつに?)98!」「原爆の凄さ、怖さというのを伝えられたらと思う」 「原爆被害を風化させてはならない」と半世紀以上前から子供たちに向けた被爆講話を続けてきました。

この日は平和学習でオーストラリアから来た高校生に独学で身に付けた英語で語りました。

「午前11時2分、ドーンと鳴り響いた」「私の体は飛ばされ、壁にたたきつけられた」

18歳で被爆したあと、高熱、下痢、脱毛などの 原爆放射線による急性症状に苦しんだこと、多くの仲間たちがこの世を去ったことなどについて語り、「二度と核兵器を使ってはいけない」と強く訴えました。

「もし核兵器をもう一度使えば本当に世界の終わりとなるだろう」

オーストラリアの高校生
「次の世代に原爆のことを伝え、私たちが記憶し、反省し、このようなことが二度と起こらないようにすることが本当に重要だと思った」

築城昭平さん(98)
「私が話したことが伝わっているようで非常にうれしかった」「(講話を)できたら死ぬまでやりたい」

原爆投下から今年で80年。

被爆の記憶を伝え、つなぐ取り組みが続きます。

テレビ長崎
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