国の天然記念物に指定されているオカヤドカリを無許可で所持していたとして、文化財保護法違反の疑いで逮捕された中国籍の男3人のうち1人の身柄が、5月8日朝、鹿児島地方検察庁名瀬支部に送られました。
文化財保護法違反の疑いで8日朝に送検されたのは、グオ・ジアウェイ容疑者(27)です。
警察によりますとグオ容疑者ら中国籍の男3人は、6日、採取や持ち運びに許可が必要な国の天然記念物オカヤドカリ数千匹約160キロをスーツケースに入れて、無許可で所持していた疑いが持たれています。
3人が宿泊していた奄美市のホテル従業員から「宿泊している中国人3人のスーツケースからゴソゴソと音がする」と環境省に通報があり発覚したもので、警察は捜査に支障があるとして3人の認否を明らかにしていません。
3人のうち男1人は「オカヤドカリを奄美大島の海岸で採った」などと話していて、警察は3人がオカヤドカリを奄美大島で集めたものとみて動機などを調べています。
グオ容疑者以外の2人も奄美警察署から8日中に鹿児島地検名瀬支部に身柄が送られる予定だということです。