大型連休明けに気をつけるべきなのが「子どもたちのSOS」。子どもからの相談を受けるNPO法人によると、「不登校」についての相談は、夏休み・冬休みといった長期休み明けに匹敵するぐらいゴールデンウィーク前後も増加しているという。

■連休明けに相談が急増
電話やチャットで子どもたちの悩みを受け付ける「チャイルドライン」を運営するNPO法人「チャイルドライン支援センター」によると、大型連休明けには子どもたちからの相談が急増する傾向にあるという。事務局の陳盈澄(ちん いんすみ)さんは「日常すごく頑張っていて、休みがあると頑張っていた自分に気付いたり、自分の本当の気持ちに気付いたりして、休み明けどうしても行きたくない気持ちが強くなるのではないか」と話す。
「チャイルドライン」への相談件数を月別にみると、5月は7月に次いで2番目に多くなっている。また、相談の中で「不登校」の割合を見ると、夏休みや冬休み明けと並ぶようにゴールデンウィークのあとに大きく跳ね上がっている。

■葛藤する子供たち
陳さんは「学校に行きたくない、でも行かなきゃいけない…でもどうしようという葛藤の気持ちや、自分の親や周りの人に迷惑をかけないようにという気持ちの電話が多い。難しいいじめの問題でなくても、誰かに話したい、聞いて欲しいというときは気負わずにかけてきてほしい」と話す。

子どもたちにとっては、進学や進級で緊張する4月が終わってゴールデンウィークでほっと一息ついたところで、もう一度エンジンをかけ直すようなもの。子供たちの居場所づくりも大切になる。

福島テレビ
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