中谷防衛相は、インドの首都ニューデリーでシン国防相と会談し、両国の防衛協力について新しい方向性を目指すことで一致し、幹部の間の協議体を新設する方針などで合意しました。
中谷防衛相:
現在、日印両国を取り巻く情勢は急速に複雑化をしていて、不確実性が高まっている。両国が協力して連携をさらに強化をしていく重要性は、ますます高まっている。
中谷防衛相は会談で、両国の防衛協力の取り組みを「JIDIP(インド太平洋地域における日本とインドの防衛協力)」と名付けた新たな方向性に位置づけることを提案し、シン国防相はこれを歓迎しました。
そして具体化に向け、両国の部隊運用をつかさどる幹部による協議体を新たに設置する調整を進めることや、自衛隊とインド軍の共同訓練を拡大、深化させていくことなどで一致しました。
一方、インド側からは、航空機や戦車のエンジンなどの技術協力や移転について要望があったということで、会談後の記者会見で中谷防衛相は「事務的にしっかり検討していく」と述べました。