9試合2か月近く白星から遠ざかっているカターレ富山は、浮上をかけ、6日ホームで10位の長崎と激突します。
11年ぶりに復帰したJ2。
今後、浮上のかぎを握っているのが新戦力として期待される2人のミッドフィルダーです。
20歳の浦十藏。
*浦十藏 選手(20)
「スピードをいかしたプレーは絶対にどのカテゴリーでも負けないと思っているそこは自信を持ってやっている」
*実況
「末木から…さあ浦、スピードのある浦が前を向く!」
昨シーズン、J1を連覇した神戸から加入した浦。
50m5秒9の快足は、爆発的なスピードで、サイドからチャンスを演出します。
浦「クロスの質やシュートは課題、サポーターの期待に応えたいし早く結果で恩返したい」
もう1人は、ルーキー、18歳の亀田歩夢。
1月の全国高校サッカーで準優勝。
独特の間合いを持つ、変幻自在のドリブルが持ち味です。
*亀田
「自分がボールを持ったら必ずチャンスを作る試合に出たら活躍できる自信があります」
*実況
「亀田とマテウス(相手選手)のマッチアップ、亀田が中に入った…!」
身長168センチと小柄ながら、中学まで親しんだフットサル仕込みの繊細なタッチで
ゴール前へ侵入します。
さらにホームデビュー戦となったルヴァン杯、PK戦、5人目のキッカーで登場すると…
緊迫した場面で、キーパーの意表を突く、真ん中に蹴るテクニック「パネンカ」を披露。
試合後のインタビューでも強心臓ぶりを見せました。
*亀田
「自分が外したら負けという場面で自分が蹴れるチャンスが来て楽しみだった」
Q緊張や怖さはなかった?
「緊張は少ししたけれど、まあ…(笑)失敗してもしょうがないかなと思って」
「どんどん結果を残していかないと(プロの世界で)生き残れないと思うんで」
2人はともに初めての富山生活を送っています。
浦「亀ちゃんは寮生活なんですけど、車を持っていないから、いつも吉田新選手と自分とメシ食べにいったり」
浦「寝るときだけ違うみたいな感じ」
亀田「兄貴感を十藏は出しているんで(色々と)教えてもらって、自分は成長しているなと思う」
亀田「俺結構、トレーニングが終わった後、自主練するので長いので…」
浦「お前それさ?俺がしないみたいな言い方、なんなのそれ!」
亀田「まあ俺が長くやっているだけで…早めに帰るもんね?」
浦「早めに帰るは違うだろ?」
亀田「少しボール蹴ってね」
浦「時間設定してるから俺は」
亀田「そうか、フっ(笑)」
まるで兄弟のような2人。
同じポジションで刺激を受け、切磋琢磨しています。
6日、激突する長崎は元日本代表の山口蛍をはじめ、個の強いタレントを擁するリーグ屈指の攻撃力を誇ります。
カターレは、堅い守備から、素早い攻撃へつなげられるか、若き2人の出場が期待されます。
浦「スピードを生かしたプレーでサポーターを沸かせたいし、チャンスメークだけでなくゴールに結びつけられるよう練習から取り組んでいきたい」
*亀田
「期待を持っているファンからしたらまだこんなもんかと思われていると思う試合に出場したら点を決めるところやドリブルを見てもらいたい」
カターレの順位は、13試合を終え14位。
持ち味の堅い守りは、数字に現れていますが、得点力不足が課題です。
それだけに、攻撃の要となるミッドフィルダー、5日紹介した2人の新戦力に期待が集まります。