イスラエルはパレスチナ自治区ガザへの支援物資の搬入を再開させる計画を承認しました。一方、人道支援団体は計画は危険を伴うと拒否する考えを示していて搬入が再開されるかは不透明です。
イスラエル政府は4日、治安閣議を開き2カ月以上停止しているガザ地区への支援物資の搬入を再開させる計画を承認しました。
イスラエルメディアによりますと計画ではイスラム組織ハマスに物資が渡るのを防ぐため人道支援団体などの管理のもと住民がイスラエルの指定する場所に支援物資を取りに来るとしています。
これに対し人道支援団体は戦闘地域で住民や職員が移動することは危険で多くの人に支援が行き届かないほか住民の強制退去を進める行為だとして計画に参加しないとの声明を出しました。
その上で、支援物資を搬入する準備はできているとして国際社会に対しイスラエルがガザ地区の封鎖を制限なく解除するよう圧力をかけることを求めています。
ガザ地区では支援物資の搬入が停止してから2カ月以上が経過し赤十字国際委員会は声明で「食料と医療品が危険なほど不足しており、人道支援は崩壊の危機に瀕している」と窮状を訴えています。