5月5日は「こどもの日」。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、子どもたちから各分野の専門家に聞きたい質問を募集。
政治ジャーナリストの青山和弘さんには、いまも価格高騰が続く、コメを巡る質問が寄せられた。

■”コメ大好ききょうだい”の疑問「コメは安くならないんですか?」
コメについて質問を寄せてくれたのは、3人で剣道に打ち込んでいる、中3・中1・小4のきょうだい。
質問はズバリ、「コメは安くならないんですか?」というものだった。
なんと『1食で5合』のコメを消費するということで、価格が気になるそうだ。
剣道に打ち込む中3・中1・小4のきょうだい:困ります!いっぱい食べられなくなるから!
剣道に打ち込む中3・中1・小4のきょうだい:いろんなおかずと食べるのが好き。ふりかけ!
このおうちではコメを作っている親戚から少し安く買っているそうですが、それでも最近は高くなってきたそうです。

■「石破総理はもともと『減反政策大反対』『もっとつくるべき』」
これについて青山さんは、石破総理大臣がコメの値下げの実現に強い意向を持っていてるものの、「すぐ下がるのかどうか、見通せない」と指摘した。
政治ジャーナリスト 青山和弘さん:そもそも石破さんは農水大臣もやっていたんですけれども、実は自民党の農水族とはちょっと考えが違います。
自民党の農水族っていうのはまさに減反政策もやって、コメの生産量を少しずつ減らしながら、コメの値段を維持するっていうことをずっとやり続けてきた。
だけど、石破さんはこの減反政策には、大反対でやってきた人です。コメをもっと作って、余れば輸出すればいいし、安全保障上、つまり、日本はコメもほかのものも、輸入できなくなるかもしれないので、やはり『コメをもっとつくるべきだ』っていう考えの人だった。
だから今もコメの値段が高いのは、ものすごく悔しがっているんですね。だから、参議院選挙に向けて、『とにかく下げる』と言っています。

■コメ価格「本当にすぐ下がるか見通せない」
政治ジャーナリスト 青山和弘さん:ただコメっていうのは、流通ルートが複雑で。今、備蓄米を少しずつ放出していますが、最初はJAや大規模な卸売り業者が落札して、そして流通を担う卸業者に行って、さらにお店に行くという流れなんですけど、この流れの間で、少しずつ『備蓄米来たけど、今出すのはちょっとやめておこう』(ということが起きている。)
彼らとしては、値段をある程度高く設定しておいたほうが、得だっていう考えがあるんですね。売り上げがあがりますからね。
そんな中で、なかなか(備蓄米が市場に)出ていかない。まだ数パーセントしか、2パーセントぐらいしか市場には出回っていない。
そういったことも『変えていかなきゃいけない』みたいなことを、石破さんは言っているんだけれども、備蓄米を放出してもこの状況だと、本当に(コメの価格が)すぐ下がるのかどうか、まだ見通せないと。

■コメ価格低下の実現に政治は手を打てる?
ごはんを楽しみにしている”コメ大好ききょうだい”の3人には、ちょっと残念な答えになってしまった。
一方で、野球解説者の古田敦也さんは、コメ価格の高騰について、次のように指摘した。
古田敦也さん:そこを政治家が何とかして欲しいけどね。もう原因がわかっているんだったらね。
価格維持を狙うかのような「買いだめ」に政治は何か手を打てるのか。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年5月5日放送)