5月5日は子どもの日。関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」では、子どものギモンを聞きました。
「推し活」にお金がかかっているという、小学6年生からのギモンは「消費税って下がらないの?」
政治ジャーナリストの青山和弘さんが答えました。
■石破首相は「消費税は減税しない方向に」かなり傾いている
青山さんによると取材の結果、「消費税は減税しない方向に!」。
こちらにかなり傾いているそうです。
【青山和弘さん】「石破さんは、ちょっと前までは今の物価高の状況で国民が『減税減税』となってきてるので、減税するのはアリだと。特に食料品だけ下げるのはアリだと言っていたんですね。選挙(参院選)が7月にありますから」
石破首相は、周囲に対し「選挙で負けて自分たちが政権を失うよりは安いもんだ」と話していたそうですが、このところ変わってきていると青山さんは述べます。
■石破首相は「非常に周りの意見を気にする。悪く言うと『揺れる・ぶれる人』」
青山さんは、野球チームに例えて解説しました。
【青山和弘さん】「野球チームに例えるとキャプテンは石破さん、副キャプテンは森山幹事長。森山さんは減税に反対派。これを突っ張るんだったら『俺はもう副キャプテン辞めちゃう』っていうようなことまで、石破さんに言ってるんですね。
(石破首相は)非常に周りの意見を気にする。悪く言うと『揺れる・ぶれる人』なんですね。チーム内をまとめるのにも副キャプテンに頼っているし、対外交渉においても頼っている」
(Q:石破さんがトップでいる理由は?)
【青山和弘さん】「このチームは、勝つためだけじゃなくて、日本の国民の利益のためにやってるんだから、それが本当に大事なら(森山幹事長を)切ったっていいっていう考えもあるんだけど、石破さんはチームワークを大事にするっていう傾向があるんですね」
【青山和弘さん】「石破さんは今までチームの真ん中にいた人じゃないので、お友達に有力な人がいないんですね。だから森山さんに頼りすぎちゃう。リーダーシップでどうか?と問われるかもしれない」
■立憲民主の『減税方針』が自民の方針転換のきっかけになったか
また、立憲民主党の減税の方針をきっかけに、自民党が減税せずに『財政規律を保つ』方針に舵を切ったと解説しました。
【青山和弘さん】「立憲民主党という一番強いライバルチームがいる。立憲民主党は減税する方向、食料品の消費税を1年間ゼロパーセントにすると決めたんですね。
だったらうちのチーム(自民党)は減税しないと。減税することは、国の財源の一部を失うことになりますので 『財政規律を保つ』ほうに舵を切って、違いを見せたほうが自民党らしいんじゃないか、という思惑ですね」
■石破首相は「今が我慢のしどころです…」 とも
参議院選挙を前に、このように減税に否定的な姿勢だと、自民党への逆風は避けられないのでは、というスタジオからの指摘について、青山さんは、「石破首相は『今が我慢のしどころです…』 と話していた」と説明します。
【青山和弘さん】「物価高いお米は倍くらいになっている。野菜も高いし、ガソリンも高い。いろんなものが高くなっている。
だから『減税減税』って声があるけれども、(石破首相は、)『自分はお米の値段とガソリン代は絶対下げるんだ』という強い覚悟がある。
だからそれが下がってくれば、今の状況は少し良くなるのではないか、八方ふさがりから抜け出せるのではないかと希望を持っているんです」
野党のほとんどが「減税」を訴える中で、政府はこの状況を変えるような一手を打つことができるのでしょうか。
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年5月5日放送)