「こどもの日」の5日、最先端の科学をお得に学べる話題です。
大音量の音楽とミラーボール。
まるでディスコのようなこの場所は、「日本科学未来館」です。
現在こちらで音楽を通して学べるのは「量子コンピューター」。
5日の「こどもの日」は、18歳以下が無料で楽しめます。
「量子コンピューター」は、天気の予測などに使われている、「スーパーコンピューター」よりも格段に速い処理速度と判断力が特徴です。
現在は、実用化に向けた開発が続いています。
日本科学未来館・小澤淳さん:
スパコンが1万年かけて解く問題をグーグルの量子コンピューターが3分ちょっとで解いてしまったという事例がありました。宇宙最強のコンピューターと呼ぶ人もいます。
その「量子コンピューター」の判断力を、DJの曲選びで疑似体験できるのが今回のイベント。
例えば、次にかける曲を「威風堂々」と「カノン」で迷った場合、自分がかけたい曲を確率として設定し、判断を委ねてみると、下された答えは「威風堂々」でした。
体験した子どもは「いろいろな確率を動かしたり、操作できるところが面白かった」「ちょっと難しかったけどゲームは楽しかった」などと話しました。
将来、実用化された場合は、例えば、車の自動運転がより正確になったり、新薬の開発も飛躍的に早くなるなど、私たちの暮らしが大きく便利になる可能性があります。
さらに、2025年は「量子力学」が誕生してちょうど100年。
6月には「量子フェス」も開催される予定で、こちらも楽しみですね。
夏には、量子力学を用いて作曲された交響曲が、大阪・関西万博でも演奏される予定だということです。