アメリカのトランプ大統領がローマ教皇に扮した画像を自身のSNSに投稿し、物議を醸しています。

トランプ大統領が2日、自身のSNSに投稿した画像はAIで作成されたとみられ、ホワイトハウスの公式SNSでも取り上げられました。

この画像について、イタリアのレンツィ元首相はSNSで画像に大きく「恥」との文字を書いた上で「信者を怒らせ、教会を侮辱する画像だ。右翼の世界のリーダーが道化師を演じて楽しんでいることを示している」と批判しました。

また、ニューヨーク州カトリック司教団の代表機関は「大統領閣下、この画像は巧くも、面白くもありません。私たちは親愛なるフランシスコ教皇を亡くしたばかりで、枢機卿たちは聖ペテロの後継者を選出するための厳粛なコンクラーベを開始しようとしています。私たちを嘲笑しないでください」とSNSに投稿しました。

ロイター通信によりますと、ローマ教皇庁のブルーニ報道官は投稿について聞かれ、「ノーコメント」と答えたということです。

一方、アメリカのバンス副大統領は「原則として、私は冗談を言う人は問題だとは思わない。問題だと思うのは、同胞アメリカ人の命を奪うバカげた戦争を始める人だ」とトランプ大統領を擁護する投稿をしています。

トランプ大統領は先月29日、記者団から「だれが次期教皇になってほしいか」と聞かれた際、「私が教皇になりたい」と冗談交じりに答えています。

バチカンの統計によりますと、アメリカ全国民のおよそ22%(約7000万人)がカトリック教徒です。

フジテレビ
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国際取材部
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