ウクライナのゼレンスキー大統領は5月3日、ロシアが提案した72時間の停戦案を拒否する考えを示しました。
ロシアのプーチン大統領は9日の対ドイツ戦勝記念日に合わせて、8日から72時間の停戦を宣言しています。
ゼレンスキー大統領は3日、地元メディアに対して「孤立から脱却したという雰囲気を演出するためだ。数日間の停戦ではいかなる合意も不可能だ」と語り、プーチン氏の提案を拒否する意向を示しました。
「アメリカが提示した30日間の完全停戦に応じるべきだ」と強調しています。
これに対しロシアのペスコフ大統領報道官は3日、「この停戦案はウクライナが平和への用意があるかを測る試金石だ」と述べました。
ゼレンスキー大統領は会見で、アメリカのトランプ大統領とのバチカンでの会談についても言及し、防空システムやロシアへの経済制裁について協議したと明かしました。
経済制裁については、トランプ大統領から「力強い言葉を受け取った」と述べたほか、アメリカがウクライナへの防空システムの提供に努めると表明したということです。