長崎県壱岐沖で3人が死亡した医療用ヘリの事故で、国の運輸安全委員会はテールローターを制御するためのコントロール・ロッドと呼ばれる部品が破断していたと明らかにしました。

この事故は4月、佐賀市のエス・ジー・シー佐賀航空が運航する医療搬送用のヘリが長崎県の壱岐沖に不時着水し医師など3人が死亡したものです。
事故原因の調査にあたっている国の運輸安全委員会は2日、機体後方のテールローターを制御するための「コントロール・ロッド」と呼ばれる部品の前方部が破断していたことを国土交通省航空局へ伝えたと発表しました。
この部品は機体を制御する上で重要なものでこれが破断した場合は事故などが発生するおそれがあるとしています。
これを受け航空局は事故機と同じ系列型機の所有者に対し、点検や交換を行うよう求めています。
コントロール・ロッドは2007年に静岡県で起きたヘリコプター事故でも破断していたことがわかっています。

サガテレビ
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