日本の歴史の大きな転換点となった明治維新。そのうねりの1つとなった大政奉還をした徳川慶喜は、その後の大半を静岡で過ごしました。そんな静岡と明治維新を紐解く資料を集めた企画展がいま静岡市で開かれています。

1867年に大政奉還をした徳川慶喜。

時代の変革期である明治維新の期間を静岡で過ごし、慶喜をはじめ幕臣たちの足跡が県内にはいくつも残されています。

いま静岡市歴史博物館で開かれているのが「明治維新と静岡徳川慶喜・家達と旧幕臣たち」という企画展です。

静岡市歴史博物館・青木祐一 学芸員:
明治維新というと薩摩や長州に教科書的には注目がいきがちですが、徳川家と静岡の関りは静岡でしか起こらなかった。その点に注目してほしい

会場に展示されている資料は57点。

こちらは慶喜が静岡で描いた油彩画です。

博物館所蔵で今回が初公開。

また、慶喜のあとに徳川宗家の当主となった家達との写真やそれぞれが筆を走らせた書の掛け軸なども展示されています。

永井学 解説委員:
こちらの拳銃は静岡藩の重臣として慶喜や家達たちの面倒をみていた勝海舟が護身用に持っていたということです

日本海軍の生みの親・勝海舟の拳銃も今回が初公開。

当時使っていた茶碗とともに展示されています。

また、旧幕臣で初代静岡県知事・関口隆吉の任命書や静岡学問所に招かれて教鞭をふるったクラークの著書など、時代の変革期となった明治維新と静岡の関わりを感じることができます。

静岡市歴史博物館・青木祐一 学芸員:
慶喜・家達それに旧幕臣がたくさん静岡にやってきました。その中には非常に多彩な人材が含まれ、そういった徳川と旧幕臣の活躍を知ってほしい

この企画展は6月8日まで静岡市歴史博物館で開かれています。

テレビ静岡
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