宮崎県高千穂町の乾しいたけの卸売業者「杉本商店」が出展するのは、世界に誇る日本の健康的な食材を紹介する展示会。
ここで、原木乾しいたけを使った「寿司」を振る舞います。

完全菜食主義の「ヴィーガン」の人も食べることができ、アワビのような食感とともに、うま味と香りが広がります。

(杉本商店 杉本和英社長)
「(海外の)皆さんキノコには旨みがあるとかそういったことは何となくは知っていて、その旨みそのものの力を持ってるのがこの原木栽培の椎茸だよっていう話をすると、皆さんおーっと非常に驚かれるような感じですね。」

実際に高千穂町の飲食店で提供されている乾しいたけを使ったしいたけ南蛮などの料理は、国内外の観光客に好評です。

(ドイツ人観光客)
「とにかく美味しくて、とてもジューシーでソースとよくあいます」

また、会場では、乾しいたけを粉末にしたパウダーも配布。
外国人だけでなく、普段の料理で乾しいたけを使わない日本人にも手軽に原木栽培ならではの「うま味」を感じてもらうことが狙いです。

(杉本商店 杉本和英社長)
「かけるだけですぐに使えますよっていうしいたけの粉みたいなものは、もしかすると新しいマーケットを開くヒントをですね、見つけてくれるんじゃないかなと思ってこれを紹介しようと思いました」

杉本商店は農林水産省の輸出プロジェクトに参加していて、去年は約1.3トンをアメリカなどに輸出しました。

一方で、乾しいたけは、需要の低迷や生産者の高齢化による生産量の減少が課題となっていて、杉本社長は万博を「乾しいたけを守るきっかけにしたい」と意気込みます。

(杉本商店 杉本和英社長)
「新しい市場を作っていって 新しい生産者が入ってくるそういう循環を作っていかなきゃいけないと思います。万博ですからもうこれはものすごくいいチャンスなんじゃないかなと思ってるんですね」

国内外の食品バイヤーや外食産業関係者の来場が見込まれる展示会。
主催する農林水産省では、今後の輸出や販路の拡大につなげたいとしています。

テレビ宮崎
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