大分県防災航空隊の隊員が訓練中に死亡した事故から16年となる1日、追悼式が行われました。
防災ヘリでは4月も訓練中に事故が起き、消火活動についての運航がいまも止まっています。
2009年の5月1日、ダムでの防災ヘリの訓練中、県防災航空隊の佐藤一起さん当時26歳が溺れて亡くなりました。
県防災航空隊は事故の日を「安全を誓う日」として毎年追悼式を行っていて、1日、関係者およそ50人が参列。冥福を祈るとともに再発防止を誓っていました。
こうした中、4月4日、防災ヘリから消火バケットが落下する事故が発生。国が重大インシデントとして、調査しています。
防災ヘリの運航は4月26日から再開されていて、この日もヘリでの救助訓練が行われました。
◆大分県防災航空隊 後藤正臣隊長
「今一度、装備、それから機体の安全点検をしっかりと行って、さらに隊員の訓練をしっかりと実施して、今後の安全運航に繋げていきたい」
ただ、防災ヘリによる消火活動はいまも停止しています。そのため、4月27日に由布岳で発生した山林火災では、佐賀県にヘリの出動を要請しました。
落下事故を受けて、消火活動の際に用いる部品を交換することにしていますが、納品に時間がかかっているため、再開の見通しは立っていないということです。