アメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれているNPT=核拡散防止条約再検討会議の準備委員会で長崎市の鈴木市長が核兵器の廃絶を訴えました。

現地時間の30日に開かれたNGOセッションで長崎市の鈴木市長は広島市の松井市長と共にスピーチしました。

鈴木史朗 市長
「戦争のために原子力を使用することは、現代において犯罪以外の何ものでもありません」

鈴木市長は4月に亡くなったローマ教皇フランシスコが長崎の爆心地から世界に届けたメッセージを交えながら、数十年経っても心身に影響をもたらす原爆のおそろしさを訴えました。

そして締約国に核兵器の廃絶に向けて努力するよう強く求めました。

鈴木史朗 市長
「核兵器は絶対に使ってはならない。人類が核兵器のリスクから免れるための唯一の手段は『廃絶』しかないのだ」

日本被団協の代表理事で生後9カ月のときに広島で被爆した金本弘さんは、父親に命がけで助けてもらった体験を語り「被爆者は生きているうちに核兵器廃絶を願っている」と訴えました。

準備委員会は5月9日までで、今後、核軍縮や核不拡散などについての議論が本格化します。

テレビ長崎
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