政府は25日朝、就職氷河期世代の支援に関する閣僚会議の初会合を開き、石破首相は就労支援など3本柱の対策を指示しました。
国会記者会館からフジテレビ政治部・伊地知英志記者が中継でお伝えします。
約1700万人にのぼる就職氷河期世代への支援については政府だけでなく、夏の参議院選挙を見据えた各党のアピール合戦となっています。
閣僚会議の初会合で石破首相は、氷河期世代への支援は「成果が出ている一方、今なお困難を抱えている方が大勢いる」として対策の強化を指示しました。
石破首相:
就労・処遇改善に向けた支援、社会参加に向けた段階的支援、高齢期を見据えた支援という3本柱に沿って関連政策の充実強化に向けた検討をお願いします。
政府は6月にまとめる骨太方針に対策を盛り込む方針で、立憲民主党も25日に政策提言を行うなど議論が活発化しています。
一方、就職氷河期世代の高齢期にも関わる年金制度改革法案の扱いが、後半国会の大きな焦点となっています。
25日午前11時ごろ、自民党は立憲民主党に対し、「法案提出の日付は明言できないが5月中旬には必ず提出する」と伝え、立憲は提出前の集中審議を求めました。
自民党内では参院選を前に年金問題の争点化への懸念から提出に反対する声も多かっただけに、執行部は法案の今後をめぐり難しい対応を迫られます。