重篤患者が搬送される、鳥取大学医学部附属病院の救命救急センター。命を繋ぐ医療の最前線で、フライトドクターとして奮闘する女性を取材しました。

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看護師:
松尾先生、ブルーです。コード・ブルー(緊急事態)になっています。80代女性、気道熱傷の疑い。

緊急要請が入り向かった先は、ヘリコプターです。

“要請から3分以内の離陸が鉄則”だという
“要請から3分以内の離陸が鉄則”だという

「患者の情報を聞けたらラッキーです。やることが何となくイメージできる」そう話すのは、鳥取大学医学部附属病院のフライトドクター・松尾紀子さん。ヘリコプターで現場に向かい、患者の治療や搬送を行う“空飛ぶ救急医”です。

「救急は正確で確実な判断を迅速にすることが大事と思うので、そういう人になりたいなと思っています。」(以下、松尾さん)

別の医師:
現場要請だから行ってくれる?現場要請だって。間に合わないから。

1秒でも早く現場に到着することが、命を救う事に繋がるフライトドクター。要請が入れば、3分以内の離陸が鉄則です。

「こんにちは。わかりますか?息はどうですかね。」

松尾さんは、二児の母でもある。結婚を機に、一度は医療の現場から離れたが…
松尾さんは、二児の母でもある。結婚を機に、一度は医療の現場から離れたが…

医師であり、二児の母でもある松尾さん。「地域医療の隙間を埋めて行きたかったというのは本当の思いです。救えない命は当然ありますが、常に誠意を持って対応したいと思います」と話します。

結婚を機に一度は医療の現場から離れましたが、“より地域に貢献できる医師になりたい”とフライトドクターとして奮闘しているのです。

「救命救急医の資格を取ったからといって全部できるようになっているわけではないので、やはり勉強は勉強で続けていかなきゃいけない。一生修業です。」そう言って目を細め、微笑みました。

地域医療を空から守る松尾さんの活動はあすも続きます。

(「イット!」4月17日放送より)

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