日本とロシアの国交回復に努めた鳩山一郎元首相の銅像を制作した、ロシア美術アカデミー総裁のズラブ・ツェレテリ氏が22日、亡くなりました。91歳でした。

ロシア国営のタス通信によりますと、ツェレテリ氏は22日未明、モスクワ郊外の自宅で亡くなりました。死因は心臓発作だということです。

ツェレテリ氏は、モスクワの救世主ハリストス大聖堂の大規模な再建プロジェクトに関わったほか、モスクワ川沿いに高さ約100メートルのピョートル大帝像を制作するなど、ロシアを代表する彫刻家です。

2006年には、日ソ共同宣言の締結から50年を記念し、日本と当時のソ連の国交回復に尽力した鳩山一郎元首相の銅像を制作しました。

銅像は鳩山家に寄贈され、現在は東京の鳩山会館に展示されています。

また、2001年9月のアメリカ同時多発テロのあとには犠牲者を追悼して、高さ30メートルの記念碑「ティアーズ・オブ・グリーフ(悲しみの涙)」をアメリカ・ニュージャージー州に建立するなど、芸術を通じた「文化外交」を推進してきました。

葬儀は、母国ジョージアで執り行われる予定です。

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