この春、鹿児島県内初の夜間中学として、鹿児島市に開校した県立いろは中学校で、18日、初めての入学式が行われ、10代から80代までの生徒19人が新たな学びの一歩を踏み出しました。
不登校や家庭の事情など様々な理由で、十分に義務教育を受けられなかった人たちが通う、夜間中学。
この春、県内初の夜間中学として鹿児島市西谷山の県立開陽高校の敷地内に開校したのは、いろは中学校です。
1期生として10代から80代まで、幅広い年代の19人の生徒が入学しました。
大城哲也記者
「入学式を前に、開校を祝うセレモニーが行われています。新たな学びの場に期待が高まります」
入学式に先だって行われた開校記念式典では、学校に校旗が贈られ、塩田知事が式辞を述べました。
鹿児島県・塩田知事
「いろは中学校でそれぞれの夢や希望の実現に向けて、意欲を持ち挑戦してほしい」
そして、これまで練習を重ねてきた校歌を生徒たちが初めて披露しました。
校歌
「ここは いろは中学校 希望に満ちた 明日へ」
続いて開かれた初めての入学式。
加藤 淳一校長は「入学したことに胸を張り誇りを持って学校生活を過ごしてください」と、新入生たちに励ましの言葉を贈りました。
そして、新入生を代表して調理師の木山康成さんが、65歳で再び学びを始めることへの期待を述べました。
新入生代表・木山 康成さん
「今は不安より、これからの学校生活が楽しみで仕方ありません。楽しい事に挑戦し、たくさんのことを学びたいと思います」
様々な思いを胸に、新たな学びの一歩を踏み出した生徒たち。
いろは中学校では、21日から中学校で学ぶ一般的な教育課程の授業が始まり、16人が1年生、3人が2年生の授業を受けるということです。