アメリカのトランプ大統領は20日、各国との関税交渉をめぐり、関税以外で自身が問題視している貿易上の不正行為の例を挙げ、その一つとして、日本が安全基準テストのため自動車にボウリングの球を落とす検査をしていると指摘した。

トランプ大統領はSNSで、関税以外の方法で貿易を制限する「非関税障壁」の不正行為の具体例として為替操作、不当廉売(ダンピング)、ヨーロッパ連合(EU)の付加価値税(VAT)、厳格な食品基準など8つの項目をあげた。

このうち6番目にあげた「保護的な安全基準」の例として、「日本のボウリング球試験」と明記した。

トランプ大統領は、1次政権時代の2018年の演説で、日本がアメリカの自動車を市場から締め出す理由について、「車の6メートル上からボウリングの球を落とし、ボンネットがへこめば不合格となる検査がある。ひどい話だ」と根拠不明の発言をし、日本が不当な検査をしていると訴えている。

現実にはそのような安全検査は存在せず、当時ホワイトハウスはトランプ氏の発言について、「冗談だ」と弁明していた。

トランプ大統領はアメリカ車が日本で売れないことを問題視していて、今回の投稿は日本の安全基準に改めて不満を示したとみられる。

フジテレビ
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国際取材部
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