秋田県鹿角市の職員に対して実施した市議会議員によるパワハラに関する調査で、1割がパワハラを「受けた」あるいは「見た」と答えたことを受け、市議会に政治倫理審査会が設置されました。今後、職員を対象に氏名を記入した実態調査が実施されます。

鹿角市では前職の市議からのパワーハラスメントを指摘する声があり、職員を対象にアンケート調査が実施されました。その結果、回答した237人のうち27人が、パワハラを「受けた」あるいは「見た」と回答しました。

これを受け、鹿角市議会は実態を調査するために政治倫理審査会を設置し、18日に初会合を開きました。

調査対象となるのは前の議員18人です。4月の選挙で再選した現職議員も含まれるため、審査会の委員7人は新人議員が務めます。

審査会は18日の会合で、4月21日から職員を対象にアンケート調査を実施することを決めました。調査項目は、審査会による聞き取り調査に協力できるか、パワハラを裏付ける音声や文書は提出できるかなど4項目で、氏名を明らかにした上で回答を求めるということです。

政治倫理審査会の佐藤大介会長は「政治倫理審査会条例は、議員自らが襟を正していこうということなので、それをきちんと体現していかないといけないと思っている。忖度(そんたく)などはないようにしないといけないと思うし、ないようにすることは可能だと思っている。しっかり調査を行って、第三者目線でも納得できる結論を導き出していきたい」と話しました。

審査会は、調査結果をもとに議員や職員に聞き取りするなどした上で報告書をまとめ、議長に提出する方針です。

秋田テレビ
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