2024年に熊本県北部の男性がいわゆる『ロマンス詐欺』の手口で1億円以上をだまし取られた事件の続報で、警察は4月16日に『指示役』とみられる中国籍の男を逮捕した。
マッチングアプリで架空の女性になりすまし
逮捕されたのは、東京都渋谷区に住む中国籍の大学生・李建新容疑者(26)。

警察によると、李容疑者は去年、仲間と共謀し、マッチングアプリで知り合った熊本県北部に住む60代の男性に対し、架空の女性になりすまして「投資で一緒にお金を増やそう。私も投資でお金を稼いでいる」などと嘘の投資話を持ち掛けた。

そして、違法に入手した他人名義の預金口座に500万円を振り込ませ、だまし取るなどした疑いが持たれている。

男性は計約1億1000万円を指定された口座に振り込んでいて、男性から相談を受けた警察は、2024年に口座から現金を引き出す『出し子』とみて中国籍の会社員を逮捕。その後の捜査でこの会社員への指示役とみられる李容疑者が浮上し、4月16日に逮捕した。

李容疑者らは男性に対し「日本と台湾出身の両親を持ち、金融機関に勤める30代の独身女性」と名乗り、恋愛感情を抱かせた上で投資に勧誘したとみられている。

警察は李容疑者の認否について「捜査に支障がある」として明らかにしておらず、組織的な犯罪とみて捜査を進めている。
(テレビ熊本)