台湾の医療分野でのノウハウが熊本でも生かされることになりそうです。台湾の半導体製造大手ＴＳＭＣが設立した慈善財団と熊本大学、そして菊陽町が、健康寿命を伸ばすプロジェクトなどで連携協定を結びました。
１７日、菊陽町で開かれた連携協定の締結式。
ＴＳＭＣ慈善財団のソフィー・チャン会長、熊本大学の小川久雄 学長、菊陽町の吉本孝寿町長が協定書にサインしました。
ＴＳＭＣ慈善財団は、台湾で大学や病院とともに高齢者を支援する『３者モデル』と呼ばれる取り組みで財政的な支援をしていてチャン会長は「熊本でもよりよいヘルスケアの提供に向けて努力したい」と話しました。
今回の協定により「菊陽町民の健康長寿プロジェクト」と「ＪＡＳＭなどで働く外国人への医療提供体制の強化」の２つの取り組みがスタートします。
【中原 理菜アナウンサーリポート】
「健康長寿プロジェクトに組み込まれている運動のデモンストレーションが行われています。認知症のリスクを下げる効果が期待されるということです」
『健康長寿プロジェクト』では熊本大学がことし夏から町民を対象に栄養面や運動面の指導を行い、２０２９年度を目標に認知症予防や健康寿命の成果を論文として発表したいとしています。
