全国の学校の卒業アルバムの制作を請け負っていた宮城県仙台市の印刷会社がサイバー攻撃を受けた問題で、岩手県大船渡市の小中学校でも100人分の個人情報が漏えいしたおそれがあることが分かりました。
この問題は2023年度に全国約2000校の卒業アルバムを制作した仙台市の「斎藤コロタイプ印刷」がサイバー攻撃を受け、掲載された名前や顔写真が外部に漏れたおそれがあるとされるものです。
大船渡市教育委員会によりますと2023年度、赤崎小学校、大船渡北小学校、それに末崎中学校の卒業アルバムの印刷業務がこの会社で行われていて、あわせて100人分の情報が流出したおそれがあるということです。
これは4月14日、卒業アルバムの制作を市から受託し、その印刷業務を「斎藤コロタイプ印刷」に依頼していた業者が、学校に報告したことで判明しました。
大船渡市教委では「現時点で漏えいした情報の悪用などの二次被害は確認されていない」としています。
斎藤コロタイプ印刷によりますと、2024年7月にネットワークの接続異常が発生し、その後の調査でコンピューターウイルス「ランサムウェア」の攻撃を受けたと特定されたということです。
斎藤コロタイプ印刷は岩手めんこいテレビの取材に対し、「ご心配をお掛けして誠に申し訳ございません。今後は安全性を確保して業務を行っていく」とコメントしています。