備蓄米の入荷がない鹿児島県阿久根市の店舗では、1袋の量を5キロから4キロに減らすなどして商品を確保しながら販売を続けています。

阿久根市の24時間営業のホームセンター「AZあくね」です。

16日午前10時ごろ、コメ売り場には商品が高く積まれていて十分な在庫があります。

薩摩川内支局・牧瀬大輔記者
「こちらの店舗では、県内産を中心にさまざまな銘柄が並んでいて、商品が十分に供給されているのが分かります」

この店舗では、2024年の春以降、売り場でのコメ不足が始まり、夏以降は深刻で欠品が相次ぎました。

現在、卸業者からの入荷は以前に比べれば少ないものの、商品は確保されています。

しかし、以前は5キロの袋が主流でしたが、現在は4キロ入りが多く、価格は4キロ入りで4000円台前半です。

備蓄米の入荷がないこの店舗の担当者は、コメが欠品することへの心配が尽きないと話します。

AZあくね・福浦涼太さん
「現状、耐えているところ。先々行けば厳しくなってくると思う。備蓄米を流してもらい循環すれば、品ぞろえが充実してお客さんにも届けられる」

また消費者からも、備蓄米の幅広い流通や価格が下がることを求める声が聞かれました。

買い物客
「もう少し(備蓄米を)出して欲しい。食べるほうとしては無いと困る」
「この前、来た時は無かったが、きょうはたくさんあって良かった。でも、高いですね」

こちらは14日、種子島・西之表市のスーパーです。

コメ売り場には品切れの棚もあり、価格も2024年の2倍からそれ以上に上昇しているのに加え、入荷する種類、量も減っています。

サンシード・松山政敬店長
「2024年の同じ時期では(5kg)大体2000円前後だったものが(今は)4000~5000円台で販売されている。今まで販売していた銘柄・種類が入荷しなくなったり、店側が求めている量が入荷しなくなった」

買い物客
「(値段を)見て、高いです。倍だからね。食べようと思うから、きょうも高くても買わないといけない」

こちらのスーパーでは備蓄米の入荷はなく、新米が流通する10月ごろまでは価格は下がらないとみています。

サンシード・松山政敬店長
「今の状態がおそらく続くのではないか。多少、備蓄米が流通したとしても、全体の相場に与える影響はまだ少ないのでは」

鹿児島テレビ
鹿児島テレビ

鹿児島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。