鹿児島県内のAコープでは、4月10日以降、政府が放出した備蓄米の本格的な販売が始まり、コメ売り場に在庫がないという状況は少なくなり、落ち着きを取り戻しているようです。
一方で、5キロの販売価格は3000円を超えていて、2024年より依然として高値で推移しています。
坪内一樹アナウンサー
「こちらの店では先週から備蓄米の販売が始まりましたが、きょうもこの様にお米が山積みされています」
鹿児島市のAコープ桜ヶ丘店では16日、午前9時半の開店と同時に山積みされた米を買い求める人の姿がみられました。
この店舗では、備蓄米が店頭に並ぶようになった4月10日以降、ブレンド米を1日に300袋から400袋販売していて、売れ行きも好調です。
コメを購入した人
「いつも買うところは高い。だいぶ違う。(安いですか?)安いです」
Q.備蓄米買うのは何回目ですか?
「初めて。助かります。毎日、消費するものなので、ギリギリで生活している」
Aコープ桜ヶ丘店・前野 研二店長
「お客さんから好評で毎日たくさん買ってもらっている。(備蓄米は)潤沢に発注できている。毎日安心して買ってもらえると思う」
5キロの価格は税抜きで普通米が3380円、無洗米が3480円ですが、この店舗では2024年、1980円から2380円で販売していて、依然として高値で推移しています。
農林水産省は14日、3月31日から4月6日に全国のスーパーで販売された、コメ5キロ当たりの平均価格が、前の年の同じ時期と比べて、2倍以上高い4214円だったと発表しています。
14週連続の値上がりで、データを集めた2022年3月以降から最高値を更新しています。
県内では、JA県経済連が政府が放出した備蓄米約2000トンを確保していて、県内のAコープ71店舗やJAグループの直販所などで販売されています。