熊本地震の本震から16日で9年です。南阿蘇村では土砂崩れに巻き込まれ犠牲となった大学生の遺族が本震の時刻に現場を訪れ、祈りを捧げました。
亡くなった当時、阿蘇市在住の大学生大和晃さんの遺族、母、忍さんと兄・翔吾さんです。晃さんは熊本地震の前震で被災した熊本市の友人に水などを届けた帰りに
崩落した阿蘇大橋近くで土砂崩れに巻き込まれ犠牲となりました。
2人は現場近くの祭壇に花を手向け、ロウソクに灯かりをともすと、本震が起こった午前1時25分、冷たい風が吹きつける中、晃さんが見つかった眼下を流れる川を見つめました。
【大和 忍さん】
「(息子の)苦しみを少しでも親として感じられたら」
忍さんは夫の卓也さんが去年、病気で亡くなったことに触れ「主人も隣で一緒に晃のことを思っていてくれたと思う」と話しました。