山形県内の小学校で“また”児童の個人情報が流出した。酒田市教育委員会は、小学校教諭が1クラス分のテスト結果を、誤って市外に引っ越した児童の保護者に送付していたと発表した。

4月14日、謝罪会見を開いた酒田市教育委員会
4月14日、謝罪会見を開いた酒田市教育委員会
この記事の画像(7枚)

1クラス分のテスト結果・評価を誤発送

酒田市教育委員会による会見は、赤坂宜紀教育長の謝罪で始まった。
教育委員会の説明によると、3月31日、市内の小学校教諭が、この春、市外に引っ越した児童に渡しそびれた通知表や私物などを封筒にまとめ、転出先の小学校に送付した。

市内の小学校教諭が、3月に転校した児童の保護者に通知表などを送付した際に起こった
市内の小学校教諭が、3月に転校した児童の保護者に通知表などを送付した際に起こった

その後、封筒を受け取った児童の保護者から「私物にまじって個人情報のようなものが入っている」と教育委員会に連絡があった。

事態は送付物を受け取った保護者からの連絡で発覚
事態は送付物を受け取った保護者からの連絡で発覚

確認したところ、この児童が在籍していた1クラス分の児童全員の算数のテスト結果と、それに伴うA・B・Cの評価が書かれた用紙が入っていた。
テスト結果が封筒に入った理由はわかっていない。

テスト結果・評価が混在してしまった理由は不明
テスト結果・評価が混在してしまった理由は不明

県内で相次ぐ個人情報の流出・再発防止を

学校側は13日、臨時の学級保護者会で経緯を説明し、謝罪した。

市教育委員会は再発防止策として、成績に関する資料は印刷せず、パソコン上だけの利用にとどめることや、印刷した場合も必ずシュレッダーで処分し手元に保持しないことを徹底するとしている。

児童・保護者は再発防止策の徹底を願うばかりだ
児童・保護者は再発防止策の徹底を願うばかりだ

子どもの個人情報をめぐっては、4月7日に山形市の小学校で、児童数十人分の氏名や学力検査の結果などの個人情報が流出する事案が起きたばかり。

4月7日に山形市内の小学校で、個人情報流出の事案が発生したばかりだった
4月7日に山形市内の小学校で、個人情報流出の事案が発生したばかりだった

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。