南陽市で、五穀豊穣を願う市の無形民俗文化財「鍋田念仏踊り」が行われ、地元の住民と小学生が2025年の豊作を祈願した。

鍋田念仏踊りは、干ばつに見舞われた江戸時代の1773年に、米沢藩主・上杉鷹山が雨ごいの祈願を行ったのが由来とされている。

現在は、毎年4月15日の太符神社の祭礼に合わせて神社の境内で踊りが奉納されるが、15日はあいにくの雨のため近くの沖郷小学校で行われた。

「そーれ! どっこいしょ! どっこいしょ! どっこいしょ!」

地区住民で作る踊りの保存会や、沖郷小の4年生61人などあわせて約130人が、雨の恵みを祈る「道行(みちゆき)」と、雨への感謝を表す「葉生(いれは)」の2つの踊りを繰り返し、2025年の豊作を祈願した。

(児童)
「2つの曲をみんなで合わせて踊れたので良かった」
「200年とか、そういう歴史ってすごいと思う」

踊りは約30分間行われ、250年以上続く伝統がことしも子どもたちの手でつながれた。

さくらんぼテレビ
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