ところで皆さんは、「魔の7歳」という言葉をご存じでしょうか。
こちらは4月、警察庁が発表した2020年から2024年の5年間の歩行中の死傷者数を年齢別にまとめたものです。
グラフを見てみると、小学1、2年生の年齢にあたる、7歳で急激に死傷者数が増えていることがわかります。
その理由について交通事故総合分析センターのレポートでは「幼稚園や保育園に通っている間は大人が送り迎えをして、大人と一緒に行動することが多いと思われる。しかし、小学校に入学すると児童だけで登下校をして、下校後は1人で遊びに出かける機会が増える」ためなどと分析しています。
このような「魔の7歳」の交通事故防止に向けた取り組みが求められる中、鹿児島市の小学校では4月15日、新1年生を対象とした交通安全教室が開かれ、子どもたちは実際の横断歩道などを使って交通安全について学びました。
警察官
「元気ですか?」
児童
「はい」
警察官
「はい元気ですね」
鹿児島市の桜丘西小学校で開かれた交通安全教室。
小学1年生に正しい交通ルールを学んでもらい、交通事故を未然に防ごうと開かれたもので、約50人の児童が参加しました。
黄色いワッペンをつけた初々しい児童たちは早速、学校の外へ。
「しっかり手を挙げますよ。車来ないか確認してください。」
子どもたちは実際に信号機のある横断歩道で交通安全について学びます。
渡る前に必ず右、左、右を確認することや…
渡るときには右手を大きく挙げることなど、正しい横断歩道の渡り方を学びました。
Q.安全教室で学んだことは?
参加児童
「命を大切にすることを学んだ」「手をあげることと、右、左を見ること」
南警察署 交通課・山下晋吾警部補
「道路を歩くことを慣れていない子供たちがまだ多いと思った。ドライバーの皆さんは思いやりを持った運転をしてもらって、横断歩道で歩行者を見かけた際には歩行者が優先であるという認識を持って運転をしてほしい」