2025年4月13日、「大阪・関西万博」が開幕し、初日は多くの人で賑わいました。しかし、博覧会協会が掲げた「並ばない万博」とはならず、雨宿りをする場所も少ないといった“課題”も見つかりました。

■開幕前から大行列…待ちに待った人たちで賑わった初日

初日の13日、開場を待つ人で開幕前から長蛇の列が出来ていました。中には、公式キャラクター「ミャクミャク」のコスプレをした人もいて、前日の午後7時から並んでいたということです。

この記事の画像(10枚)

ミャクミャクのコスプレをした客:
ファンです。大ファンです。(Q.行きたいところは?)月の石。ミャクミャクはどこにいるんですか?(ミャクミャクに)あいさつしてきます。

開場すると、来場者たちは「ミャクミャク」と写真を撮ったり、グッズを買ったり、思い思いに楽しんでいました。

■AI使った作曲も…「オーストリア館」に遠隔操作が出来るグランドピアノ

大阪・関西万博には158の国と地域が参加しています。

「オーストリア館」は楽譜をイメージした螺旋状のオブジェが目を引きます。

中に入ると、葛飾北斎の浮世絵が描かれたグランドピアノが出迎えてくれます。

ピアノが自動で演奏されていますが、実は、オーストリアから遠隔操作でも演奏できるようになっています。他にも、タッチパネルを操作するだけで、AIを使った作曲が体験できます。

「ハンガリー館」は、葉っぱに見立てた短冊のような飾りが、ひらひらと揺れる外観が特徴的です。

中では、透き通るような歌声でハンガリー民謡の世界にどっぷりと浸ることができます。

■”なごやめし”を世界に発信…『矢場とん』は「みそかつライスバーガー」

東海地方ゆかりのものも充実しています。味噌かつの「矢場とん」のイチオシは、会場でしか食べられない「みそかつライスバーガー」です。

三重県のブースでは、巨大なスクリーンに熊野古道などの絶景が映し出されていて、特産の伊勢茶や日本酒のにおいをかぐことができます。

東京から来た客:
匂いとかを感じられるところがあって、すごく面白かったです。お茶の香りが良い香りだなと。

奈良から来た客:
手こね寿司の展示があったんですけど、引き出しを開けて「懐かしいな」と。初デートでこれを食べた。

■リングの下でも傘をさして雨宿り…見えてきた「課題」は

会場では“困ったこと”も起きていました。パビリオンはどこも大行列となっていて、博覧会協会が掲げた「並ばない万博」とはなっていません。

13日は昼ごろから雨が降ってきて、風も強く寒い一日となりました。会場内に屋根のある場所が少なく、大屋根リングの下にも海風で雨が降りこむため、傘をさして雨宿りをする姿も見られました。

また、会場内はすべてキャッシュレス決済となっていて、自動販売機も小銭が入れられないようになっています。

多くの課題はありますが、ここでしか見られないものもいっぱいあります。さらなる盛り上がりに期待です。

(東海テレビ)

東海テレビ
東海テレビ

岐阜・愛知・三重の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。