益城町では熊本市消防局による震災対応救助訓練が行われました。訓練には熊本アナウンサーも参加しました。
【熊本リポート】
「倒壊した建物に閉じ込められた要救助者役として訓練に参加します」
隊員「きっと助けますから頑張りますよ」
熊本市消防局の救助隊員12人が参加して行われた救助訓練は、熊本地震の現場を
経験していない隊員に救助技術を継承しようと毎年行われています。
【救助隊員】
「大丈夫ですよ。頑張りますよ。絶対に助けますからね」
「熊本さん、私たちが助けますよ」
倒壊した建物に閉じ込められた住民を救助する想定ですが、狭い空間のがれきの上に寝そべるだけでも不安と圧迫感は想像以上です。
【救助隊員】
「もうすぐ出ますよ」
救助隊員は声だけではなく、常に体の一部をさすって励まし続けます。
「必ず助けます」と何度も繰り返してくれることが、訓練とはいえ、助けられる人をこんなにも落ち着かせてくれるものだと実感しました。
【熊本市消防局特別高度救助小隊・江藤彰彦隊長】
「暗かったり狭かったりすると恐怖心を感じると思うので、声かけだけではなく、手を握ったり人の温かみを感じてもらえたら…」
あの日〈救えた命〉と〈救うことができなかった命〉を忘れることなく、隊員たちは
震災時の救助技術を次の世代に継承していきます。