この週末も鹿児島県内は荒れた天気となる場所が多く、12日、鹿児島県奄美市の宿泊施設で発生した火事は、強風により燃え広がったとみられています。

コテージやサウナなど5棟が全焼した現場では、14日、警察と消防による実況見分が行われました。

14日朝、奄美市笠利町宇宿の火事現場では警察と消防による実況見分が行われました。

警察官や消防隊員は燃えた場所を写真撮影するなどして確認していました。

12日午後10時ごろ発生した火事。

警察や消防によりますと、出火したのは宿泊施設「カイテラス」で、宿泊客から「サウナ棟の近くが燃えている」と第一報が入りました。

視聴者が撮影した映像では建物から炎が立ち上り、煙は強風にあおられ横向きに流れているのが確認できます。

火事を目撃した近所の人は当時の様子をこう話します。

近所の住民
「2階の方から下の平屋の方に、どんどん強風にあおられて燃え移っていった」
「すぐ駆けつけたが、かなり火の手が上がっていて、もう手の施しようがないって感じだった」

火事が発生した時間の奄美市笠利町の平均風速は12.7m。

強い風が観測されていました。

警察と消防は午前1時50分にいったん鎮火を判断しましたが、再び火が燃え広がり、13日午前4時すぎまで消火作業は続いたということです。

この火事で施設のコテージ3棟とレストラン、サウナのあわせて5棟が全焼しました。

出火当時、宿泊客と従業員24人が施設内にいましたが、火事に気づいて逃げ出し、けがはなかったということです。

実況見分の結果、サウナ設備の電気配線から出火したとみられることがわかったということです。

鹿児島テレビ
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