高知県は4月14日、須崎福祉保健所管内の80代女性が重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスに感染したと発表しました。SFTSは、主にマダニにかまれることで感染します。
女性は発熱があり、入院治療中です。
厚労省などによりますと、SFTSは致命率が3割近くともされる危険な感染症で、高齢者は重症化しやすい傾向があります。
マダニは春から活動が活発になります。県内では毎年10件近くの症例がありますが、今回が県内の今年初めてのケースです。
マダニは野外に生息する大型のダニ(体長1~10mm)で、屋内に生息するダニはSFTSとは関係がありません。
SFTSの症状は、マダニにかまれてから6日~2週間程度の潜伏期間を経て、主に発熱や消化器症状(食欲低下や吐き気、おう吐、下痢、腹痛)が出るとされます。
県は、農作業や庭仕事、レジャーなど野外で活動する際には▼長袖・長ズボンなどを着用し、すそを入れ込んでダニの付着を防ぐ▼肌が出る部分には防虫スプレーを使うことなどを呼び掛けています。