GWにぴったり!観光博「ものべすと」でにぎわう物部川エリアの自然やグルメをご紹介します。朝ドラ効果で注目されるやなせたかしさんの故郷で“元気満タン!旅”を川辺世里奈アナウンサーが取材しました。


2025年3月、アンパンマンの作者やなせたかしさんの故郷・高知で観光博覧会「ものべすと」が開幕しました。開幕イベントには、あんぱん食い競争で「アーンパン!」の合図とともに勢い良くパンにかぶりつく子どもたちに、パン職人の格好をした浜田知事も登場し、大いに盛り上がりました。

舞台は、高知県中部に位置する物部川が流れるエリア。やなせさんが生まれた香美市と育った南国市、その隣にある香南市で1年間に渡り様々な観光イベントが楽しめます。

3つの市では、建物のシャッターやマンホールのふたなど、いろんな場所でやなせさんのキャラクターがお出迎えしてくれます。

川辺世里奈アナウンサー リポート:
「少年時代を過ごした南国市には後免駅と後免町駅があります。後免町駅には、やなせさんが“ありがとう駅”という愛称をつけました。『ごめん』と『ありがとう』が響き合う町へ。そんな願いが込められています」

それでは、物部エリアの旅に出発しましょう!

まずは、歴史と自然が生み出した奇跡を体感!香美市にある日本三大鍾乳洞の1つ・龍河洞を探検します。

国の天然記念物に指定されている龍河洞。1億7500万年の時をかけて形成された鍾乳洞の中に神秘的な光景が広がります。龍河洞保存会の岡崎裕斗さんに案内してもらい、長さ1kmの観光コースを体験しました。

川辺アナ:「すごい!ワクワクします。(中に入って)ひんやりしますね」
龍河洞保存会 岡崎裕斗さん:「大体14℃~16℃ぐらい。夏場は涼しく冬場は暖かい」

鍾乳石は1cm伸びるのに100年かかるそう!水の流れや風の影響で形が変わり、つらら状のものだけでなく魚のサケのように見えるものもあります。

洞内には、青くライトアップされた高さ11mの神秘的な滝が。

川辺アナ:「きれいですね」
岡崎さん:「こちらが洞内で一番大きな“記念の滝”になります」
川辺アナ:「迫力がありますね」
岡崎さん:「オアシスというかね。水もきれいで癒されるスポットにもなっております」

さらに進むと、貴重な弥生人の「壺」が残る洞窟がありました。

岡崎さん:「約2000年前に弥生人が居住地として使っていた洞窟。一番注目してほしいのはあの“神の壺”と呼ばれるものです」
川辺アナ:「きれいにつぼの形が残っていますね」
岡崎さん:「弥生土器が2000年間かけて鍾乳石に包まれて、化石のように鍾乳洞と一体化してしまった。日本では唯一の史料となっております」
川辺アナ:「大自然と歴史がつくり出す空間。本当に奇跡のようなここでしか見られない光景なんだなというのを感じます」

歴史と自然あふれるパワースポットで元気満タン!
ちなみに、龍河洞のキャラクター「リューくん」はやなせさんが作っています。

【龍河洞】香美市土佐山田町逆川1424
電話番号:0887-53-2144
営業時間:午前8時半~午後5時(冬は4時半まで)
観光コース料金:高校生以上(個人)1200円、団体は別料金

続いては香南市。太平洋が一望できる海水浴場ヤ・シィパークがあります。
最寄りの夜須駅では、ここにもやなせたかしさんが作ったキャラクター「やす にんぎょちゃん」がお出迎え!

ヤ・シィパークの隣「道の駅やす」にあるレストラン&カフェ「mana*mana」では、ちょっと変わったご当地バーガーが食べられます。

mana*mana 阪部一仁店長:「お待たせいたしました。“ニラマヒ”バーガーセットです」
川辺アナ:「ニラマヒ…ですか?」

ニラマヒの“ニラ”は香南市が生産量日本一を誇るニラ。では“マヒ”は何だと思いますか?

正解は…シイラ!ハワイで「マヒマヒ」と呼ばれる魚です。

地元の手結港で水揚げされるシイラをフライにし、ニラが入った特製タルタルソースをたっぷりかけてできあがりです。

【ニラマヒバーガーセット】1210円

川辺アナ 食リポ:
「シイラのフライはふわっふわで、脂っこくなくさっぱりと食べられます。タルタルソースはニラの香りと味がしっかりしていますが、タマゴと混ざっているのでニラの味が強すぎず優しい味わいです。オーシャンビューを楽しみながら食べるのは最高です!」

【mana*mana】香南市夜須町千切537-90
電話番号:0887-52-8489
営業時間:午前11時~午後5時(水曜定休)※土・日・祝は午前8時~午後5時

最後は“意外な食材”を使ったビールです。

香美市のクラフトビール醸造所「高知カンパーニュブルワリー」が手掛けるビアスタンド「TOSACO TAP STAND」では、ユズや米など高知県の食材を使ったクラフトビールが人気です。

新商品の「ぱんびーる」は、高知県内のベーカリーで作られたパンをパン粉にし、醸造の過程で加えています。

高知カンパーニュブルワリー 瀬戸口信弥代表:
「パンが余っている、捨てられている実態を見聞きして、無駄にならずに使われる形を高知県の地元の中でできたらいいのにと思っていた」

気になる味は?

川辺アナ 食リポ:
「焼きたてのパンをふわっと割った時の香ばしい香りや味がします」

「TOSACO TAP STAND」は今年(2025年)7周年を迎えました。5月6日まで記念イベントとして、店で「TOSACO7周年」と合言葉を言うと、先着50人にビール1本もらえます。

【ぱんびーる】1瓶800円

【TOSACO TAP STAND】香美市香北町橋川野584-1
電話番号:0887-59-2633
定休日:月・火・水(祝日営業)
営業時間:木・金…午後4時~午後9時  土・日・祝…午前11時~午後6時

観光博覧会「ものべすと」のエリアには、他にも「アンパンマンミュージアム」やキャラクター人形が設置された駅など、やなせさんを感じられるスポットが満載!皆さんもやなせさんの故郷を巡り“心とおなか”を満たしてみませんか?

高知さんさんテレビ
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