熊本地震の前震から14日で9年です。
熊本県庁では熊本地震の犠牲者を偲び、追悼式が開かれました。
熊本県庁にある熊本地震の祈念碑前で開かれた犠牲者追悼式には遺族など20人が参列。
式では冒頭、黙とうが捧げられ、木村知事が「地震によって失われた数多くの命や大きな犠牲の上に今があることを決して忘れず、引き続き地震の記憶や教訓を語り継いでまいります」と式辞を述べました。
そして遺族などが祭壇に花を手向け、犠牲になった人たちへ祈りを捧げました。
観測史上初めて同じ場所で2度、『震度7』の揺れに襲われた熊本地震では、災害関連死も含めて県内で275人が犠牲となり、一時最大およそ4万7800人が仮の住まいでの生活を余儀なくされました。
一方震度7の揺れに2度見舞われた益城町では14日朝、西村博則町長らが黙とうしました。
そして町長らは復興への願いを込めた梅の花をモチーフにしたモニュメントに花を手向け、地震で犠牲になった人たちに哀悼の意を捧げました。
【益城町 西村博則町長】
「全力で駆け抜けた9年だった。時には止まり時には振り返ってきたが風化させることなく伝える続けることが一番大事、益城町の一番の責務」
益城町では災害関連死を含め45人が亡くなり、住宅のおよそ6割にあたる6000棟以上が全半壊しました。
献花台は本震のあった16日まで設けられ、益城町は鎮魂の祈りに包まれます。