いじめや不登校などの悩みを1か所で相談できる富山県の新たな施設、「こども総合サポートプラザ」が富山駅前に完成しました。

*リポート
「こどもたちが公共交通機関を使って通えるようにと、新たな相談窓口は富山駅前に設置されました」

富山駅前のCiCビル5階に開所するのは、子供に関する4つの相談機関を持つ「県こども総合サポートプラザ」です。

施設には、これまで別々の場所にあった「児童相談所こども相談センター」、「県総合教育センター」、「こども・若者総合相談センター」、「県警少年サポートセンター」が集約されました。

いじめ、不登校、ニート、ひきこもりなどの子供や家庭が抱える悩みにワンストップで対応します。

11日はオープニングセレモニーが行われ、「こどもまんなか社会」の実現を目指す新田知事が「それぞれの専門相談員が連携して対応することで、子供や家庭に寄り添う場所になれば」とあいさつしました。

県内の児童相談所の児童虐待相談対応件数は、2023年度時点で1054件と過去2番目に多くなっていて、施設への入所などの措置をとった深刻なケースは前の年より8件多い28件にのぼり、虐待の早期発見、対応が課題となっています。

児童相談所こども相談センターでは、児童心理司が子どもとの遊びを通して行動観察を行うプレイルームが設けられた他、4つの機関が具体的な事例について情報共有を
行えるよう専用の会議室が設けられています。

*県こども総合サポートプラザ 佐原憲英所長
「子供たちを取り巻く環境は複雑化しているので、色んな相談に対応できるように
これから4つの機関で1つのチームになって支えていけたら」

県こども総合サポートプラザは今月14日に開所し、日曜日や年末年始、CiCビルの休館日を除く午前10時から午後6時まで利用できます。

相談は対面や電話のほか、希望があれば初回の面談をオンラインで実施できます。

富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。