長崎県壱岐沖で3人が死亡した医療用ヘリの事故で、新しい情報が入ってきました。
国の運輸安全委員会の調査官は、”ヘリが横に回転しながら着水しかなりの衝撃があった”との見方を示しました。

【運輸安全委員会事務局 奥山克也航空事故調査官】
「右にですね、回転しながら接水したんだろうというのは、ような兆候はありました」

機体の詳しい調査で、当時の状況がだんだん分かってきました。

【大川内健人】
「午前8時半前です船で運ばれてきたヘリが今、港に引き揚げられます」

ブルーシートで覆われた機体。クレーンで慎重に運ばれていきます。
10日午前8時過ぎ、9日海から回収されたヘリが唐津市の唐津港に陸揚げされました。

【大川内健人】
「海上保安部などの関係者が見守る中30分ほどで機体が港に引き揚げられました」

この事故では、長崎県の対馬から福岡市に向かっていた医療搬送用のヘリが壱岐沖で見つかり、3人が死亡しました。

【TNC 江川夕月】
「唐津港では事故を起こした医療用ヘリの実況見分が行われています。先ほどまで覆われていたブルーシートは完全に外されました。機体は操縦席あたりのガラスが大きく割れていてプロペラも破損してしまっているのが分かります」

唐津海上保安部や国の運輸安全委員会は陸揚げされたヘリの機体の調査を進めました。その結果…。

【運輸安全委員会事務局 奥山克也航空事故調査官】
「メインローターが全て折損しています、根元の方まで折損していますので、回転しながら接水したのがわかりました、着陸装置自体が、真ん中のクロスバーっていうのが折れてますので、着水時にかなりの荷重がかかったんだと思います」

ヘリが回転しながら傾いて着水し、かなりの衝撃があったとの見方を示しました。

一方、トレーラーに乗せられた機体は午後4時半ごろに唐津港から運び出され、佐賀市の運航会社「エス・ジー・シー佐賀航空」へと向かいました。

サガテレビ
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