4月9日、長野県飯山市で男女3人がクマに襲われ重軽傷を負いました。これを受け、県は北信地域に「出没注意報」を出しました。この時期のクマは冬眠から目覚め食べ物を探して活発に動き回るとして注意を呼びかけています。
飯山市の事故を受け県は10日北信地域に「ツキノワグマ出没注意報」を出しました。
クマが冬眠から目覚めるこの時期は特に気をつけなければなりません。
県鳥獣対策係・宮坂正之課長:
「この時期は冬眠からあけたばかりで山林内の樹木などを食べる時期。お腹をすかせて出てくる状態になるので、エサを求めて歩き回ることがある」
山菜採りなどで山に入る際はまず、遭遇しないことが重要です。県はクマ鈴など音の出るものを持ち歩く、複数人で行動することなどを呼びかけています。
さらに注意が必要なのが親子グマ。この春はクマの出産が一定程度見込まれるということです。神経質になっている母グマも多く、子グマを見たらすぐに立ち去るなどの行動をとってほしいとしています。
一方、近年は里地に出没するクマも増えています。突然、遭遇した場合に注意すべきことは。
県鳥獣対策係・田淵千春さん:
「クマは逃げるものを追いかける習性があるので、まずはその場でしゃがみ、できれば首を守る」
県鳥獣対策係・宮坂正之課長:
「クマと遭遇しないよう、また里地にクマを近づけないよう注意してほしい」